ミトコンドリアDNAの可能性と限界
orig: 2001/09/28
rev4: 2002/08/16 added link to shinoda

大上段に振りかぶったタイトルで恐縮だが、これまでに私が理解したところでの、ミトコンドリアDNAが教えてくれたこと、教えてくれそうなこと、教えては呉れない(だろう)こと、を述べてみたい。実は、巷に、マスコミに、どうも早トチリや誤解と思しき理解があることが気になっており、私が絶対に正しいとは言わないが、疑問に思えてならないことにも触れてみよう。

目次
ミトコンドリアDNAは何を教えてくれるか?
はじめにミトコンドリアとは?
D-ループ遺伝に関わらないMtDNAの一部
利点と弱点MtDNAによる系統研究の弱点
何が判ったのか落ち着いて考えよう
12,000年の意味あくまでも平均である
追補:アイヌと琉球人の遺伝的距離触れられない事実
再び、アイヌと琉球人の遺伝的距離12,000年以上離れているは虚
三種類の縄文人?何を意味するのか?
クラスター分類の読み方何を意味するのか?

このシリーズでの参考文献:
宝来聡DNA人類進化学岩波書店
篠田謙一 他DNA分析と形態データによる中妻貝塚出土人骨の血縁関係の分析動物考古学1998/11
NHK驚異の小宇宙・人体III 遺伝子DNANHK出版
NHK日本人はるかな旅1NHK出版
篠田謙一ミトコンドリアDNAの塩基配列から見た縄文・弥生人と現代人集団の関係[リンク消滅]日本人と日本文化No.15所収
-日本列島の人類学的多様性勉誠出版。SCIENCE OF HUMANITY VOL.42

その他参考事項
篠田さんの放送番組「遺伝子に隠された日本人の起源」
{少ないデータで大胆な結論を出すことを戒めているのが印象的}
篠田さんの論文一読おすすめ[リンク消滅]

たけ(tk)氏の「ミトコンドリアDNA研究」の紹介
ミトコンドリア関係リンク
Gm遺伝子は何を教えてくれるか

「起源」雑考:起源論から距離を置く
日本語とアイヌ語;それらの縄文語、渡来語、弥生語との関連模式図
アイヌ語と縄文語の関係(人類学の知見)
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