方法の追試 1:巻35をどう読むか:兎山郡の例 |
かくして「兎」と「烏斯含」が残り、対応するのではないか、と考えられるのだ。新羅の景徳王の時代に旧来の高句麗地名を新羅語化する際に「烏斯含」の字を見て「兎」を宛てた。そこで、今、我々は高句麗語の「烏斯含」という音が「兎」の意味に当たる、と推定するわけだ。「烏斯含」の音は usiγam とか osakam あたりに推定される。ウサギという音に何と近いことか。ということで、高句麗地名の「烏斯含」は「兎」の意味であり、日本語の「ウサギ」と同源ではなかろうか、ということになる。 これが高句麗地名研究家の恐らく定説であるが、私なりに可能性を追求した結果の異論(これも可能性がある一つの仮説)を提示した。兎・疑 高句麗語の研究の勉強TOPへ HPへ戻る |