縄文地名解への自戒 |
地名の語源探索は面白い:8世紀に編纂された『古事記』、『日本書紀』、『風土記』などでも、どうやら当時既に忘れられてしまっている地名の語源をおもしろおかしく伝えている。採るに足らない、とも言えようが、上代人がそのような語呂合わせをした、という事実は有用な情報だ。
地名の語源探索は面白い:アイヌ語を少し勉強したものとしては、日本語では意味不明な地名をアイヌ語で考えてみる、というのは殆ど私の習慣のようになってきた。 しかし、発表できるようなものは限られてくる。単なる語呂合わせでは無益だからだ。 単独の、孤立した語呂合わせ(例えば「富士山」の語源はアイヌ語 huchi=姥だ! おわり!)ではなく、なんらかの形で有機的なつながりをもつ複数の事象が解けている、ということが説得性を高めるために必要だろう。 自分がこのサイトや著書で発表してきた地名解の有効さ、とでもいうことを再点検してみるつもりで、自分はどういうアプローチをしているのか、自己検証してみようと思う。
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