ウとス考

orig: 2003/06/29


神世七代で最初の対偶神に「宇比地邇神 次に 妹須比智邇神」がある。前者が泥で後者が砂の神、という解説になっている。(岩波古事記+祝詞P51)

ここで「宇(ウ)」と「須(ス)」の対が抽出出来る。さて、このペアはどんな性質の対なのであろうか。対比(大小とか)であろうか、または、類語(光・照とか)なのであろうか。これを考えるために「ウ」と「ス」で始まる対になる言葉を集めてみる。
宇賀須賀大国主がスサノヲから独立して静まった場所:スサノヲの住居
宇佐須佐
受く{シ食}くうく→うか=食物、でつなげていいものか
うけ(食)sukesukeアイヌ語:炊事する
ウナウナ:方言で砂、灰
薄木(造語)ススキ(薄)こんなんしょうがないか
うすくすすく慌てる(すすく自体は無い。いすすくがある。)
碓女(うすめ)雀を碓女と為す
沖縄古語:筋・系統
うつ(棄つ)すつ(棄つ)
別途「ウ」が「大」を意味する言語層があったのではないか、と仮定しているので(大人=ウシ、ウガヤ=大加耶?、ウミ=大水?、ウデ=大手?)「ス」が対照的に「小」を意味していまいか、と探索してみたが、はっきりしたことは判らなかった・・・


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