神世七代で最初の対偶神に「宇比地邇神 次に 妹須比智邇神」がある。前者が泥で後者が砂の神、という解説になっている。(岩波古事記+祝詞P51)
ここで「宇(ウ)」と「須(ス)」の対が抽出出来る。さて、このペアはどんな性質の対なのであろうか。対比(大小とか)であろうか、または、類語(光・照とか)なのであろうか。これを考えるために「ウ」と「ス」で始まる対になる言葉を集めてみる。
う | す | |
宇賀 | 須賀 | 大国主がスサノヲから独立して静まった場所:スサノヲの住居 |
宇佐 | 須佐 | |
受く | {シ食}く | うく→うか=食物、でつなげていいものか |
うけ(食) | suke | sukeアイヌ語:炊事する |
ウナ | 砂 | ウナ:方言で砂、灰 |
薄木(造語) | ススキ(薄) | こんなんしょうがないか |
うすく | すすく | 慌てる(すすく自体は無い。いすすくがある。) |
碓女(うすめ) | 雀 | 雀を碓女と為す |
氏 | 筋 | 沖縄古語:筋・系統 |
うつ(棄つ) | すつ(棄つ) | |
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別途「ウ」が「大」を意味する言語層があったのではないか、と仮定しているので(大人=ウシ、ウガヤ=大加耶?、ウミ=大水?、ウデ=大手?)「ス」が対照的に「小」を意味していまいか、と探索してみたが、はっきりしたことは判らなかった・・・
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