ヤマタのヲロチ考・2
スサノヲと八俣の大蛇の話を考えるための単語集
orig 2001/04/28

物語(書紀本文抜粋)
スサノヲのみことは高天原から出雲国の簸の川の川上に降り着いた出雲=tupesan-pe 川上=pena, pen 降りる ranke
川上で人の泣き声がするので・・・ciw kus 水の流れ=涙をながす
少女の手足をさすりながら慟哭している撫でる=rayraypa など。
わぁわぁ泣く=ray paraparak 死ぬほど泣く
8人の少女tupesan mat(he)kachi
毎年kes pa
一人ずつsinep-ranke
最後にのこったkes
運命、逃れるmaw, kira
呉れる(与える)kore, korar (cf. ko-reye 夜這いする)
化かす(i)-si-nere
湯津爪櫛yu tu tuma kiray → utumam [抱き寝する]、 kiray=櫛=虱・殺す{意味通らぬ?}
呑み込むruki, rukpa
赤酸醤(赤カカチ、赤ほうずき)ekachinpe ←hekachi ipe。kachi←kar-chi はハルニレで作った発火棒で蛇の出自元
大木が背中に生え[苔生している/古事記]神造頭・神造胴:小山が手を生やし、足を・・・ユーカラ
大木が背中に生え[苔生している/古事記]木 ni 生え us 苔 niur/sir-rus 背 setur
八頭八尾tupesan pa tupesan sar
八丘八谷の間 8nay-utur 沢と沢の間、8situ utur 峰と峰の間
tupesanpe八川。八つあるもの(tupesan kurと転ずれば、八雲・出雲:意味上pe=kur)
pena川上
tupesanpa八頭
tum-kor-tam(力強い太刀)ツムガリの太刀
湯-tum-an-kiray湯津爪櫛,(爪=am も包含可能か。
湯tum-am-kiray湯・力強い・櫛、tumam=抱く、性交する
u-tumam二人で寝る、抱き寝する
u-tom-nukar互いに見る→結婚する
utur〜の間(nay-utur 沢と沢の間、situ utur 峰と峰の間)
tupesan-sar八尾
tupesan-kisar八耳(三名狭漏彦)
e-sara-cis大声で泣く
ciw-kus涙・流れる
paraprakわぁわぁ泣く
ray-paraparak死ぬほどわぁわぁ泣く
raye撫でる
raraypa, raruypa, ruyruypa撫でる
chi-e-sikirayne憐れだ、かわいそうだ
kes最後、尻、終わり、末端、残り
maw
kira逃げる
kes-pa毎年
kes-pa-an-kor毎年のように
(i)-si-nere化ける
sinep-ranke一人ずつ
ruki,rukpa呑み込む
mun-kar草・刈る(むらくも?)
katchi蛇は、春楡から作った発火棒が出自;赤カガチとの関係
ekachinpeほうずき =hekachi-ipe
mat-kachi少女
tumam-komuy胴体・しらみ取り[妻籠み];u-komuy(田村辞書)
しらみ取りの話はスサノヲの大国主試練の条にもある。場所は「八田間の大室」、これも tupesan-たま(tumam?)スサノヲの虱はムカデ
大隅風土記には、しらみに食い殺されるものあり、というほどひどかったものらしい。
am-inne-kikirむかで=爪・一杯ある・虫、、、ここにも爪
tasi, rasi, pon-ki, ka, kapo, ki, ramay, onne-kiしらみ

八雲立つtupesan kur at
出雲san kur
八重垣tupesan tumam
妻籠みにtum(u)[〜の中] komuy[しらみを取る]
八重垣作るtupesan tumam kar
その八重垣をtoan tupesan tumam
八雲を tupesan kur と解いているが、「八雲立つ」と「ヤツメサス」の両方をカバーすると:
tupesan-pe san as→tupesan kur as
8-め-出・立→8-雲-立つ
動詞の連続、いやだなぁ。
sas=昆布、を使えばメカリ(若布刈り)神事とつながるんだろうが、なんか気に入らない。。。